ちゃんと家計管理したいと思っても、めんどくささが邪魔をしてついつい後回しにしてしまいますよね・・・。
分かっちゃいるけどやめられない状況を変えたいときに有効だったのが、自分の理想のくらしのイメージを強く持つこと!。
それを実現するためにやるんだと目的意識を強くし、楽しい将来像を思い浮かべると「めんどくさいこと」が「わくわくするためにやること」に変身します。
家計管理はあくまで目的のための手段のはず。
手段が目的のような気分でいるから憂鬱になるんじゃないかと思っています。
そのために、忙しい毎日の中でも私の内側にある「ほんとうにやりたいことってなんだろう」という問いを持ち続けることをとても大切にしています。
その大切なことを見つめるときにヒントをくれる、私が学ぶことが多かった人生の先輩方をご紹介。
1・松浦弥太郎「今日もていねいに」
2005~2015の「暮らしの手帖」の編集長。
「暮らしの手帖」は広告掲載なしで、創刊70年を超える雑誌。
「今日もていねいに」は2012年発売の日々を大切に生きる秘訣が詰まった一冊。
時代が変わっても普遍的なもの、大事なものを見つめるまなざしが素敵だなあと感じます。
「とびきりおいしいお茶を淹れること。
苦手な人に、自分から歩み寄ってみること。
新しいものをひとつ手に入れたら、ひとつ手放すこと。
ちょっとした工夫で、毎日が特別なものに変わっていきます。」
「大人の顔で生きることに慣れると、毎日はただの繰り返しになってしまいます。
問いかけにていねいに答えれば、毎日が工夫と発見であふれます。
おいしい食事のように、ほっと安らぐお茶のように、日々を味わっていただけたら幸いです。」
ついつい目の前の視野が狭くなり、頑張りすぎて疲れてしまうときにこの言葉を呪文のように心の中で唱えます。
「今日もていねいに」
呼吸が浅くなってないかな?
近しい人に雑な態度をとっていないかな?
なぜ疲れてしまったのだろう?。
と一呼吸おいて、自分に問いを立てることができるように。
自分がやらなきゃ。とできる自分を過信してやってしまうことも多いので、できない自分を受け入れて、無理しないと決めてしまうと肩の力が抜けて少しづつ落ち着いた自分に戻ることができます。
日頃、目の前の反射に追われて疲れてしまう私にとって、自分の内側に意識を向けるきっかけをくれる大事な存在です。
2・土井善晴「一汁一菜でよいという提案」
和食を基礎とした家庭料理と食文化を探求し続ける料理研究家。
「一汁一菜でよいという提案」は、2021発売の20万部のベストセラー。
「日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で十分。あれば漬物を添えましょう。
無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために”一汁一菜”という生き方をはじめてみませんか。」
このメッセージでどれだけ多くの人が救われただろうかと、考えずにはいられません。
健康のことを考えると自炊した方がいいのは分かっているけどめんどくさい。
でも具だくさんの味噌汁だけと思えば、できないこともないかなと作る気力も湧いてきます。
実際はメインの肉か魚は出しますが、焼くだけなどのシンプルな調理法で、味付けで変化を持たせるのが基本型。
こどもはコンソメスープも好きなので味付けを変えてポトフ風に具沢山に作ることも。
この基本型があっての派生を考えるようになってからは、料理で悩むことがずいぶんと減りました。
情熱大陸のYouTubeチャンネルにある「人生が楽になるお味噌汁の作り方」では、まな板を使わずに空中で野菜を切ったり、ピーマンやカボチャの種も入れてしまう。
たくさんの具材からうまみが出るからだし汁はいらない。
野菜に火が入る前にお味噌も入れてしまっていい、あくも取らない、お肉もひっついたままで。
家庭のご飯はおいしくなくても、焦げててもいい。
それを家族で笑いながら食べたらいい。
よくあるようなレシピ本では見たことがない大胆な調理法で、それでいいんだと。
ずいぶんと私の背中をさすってくれました。
3・糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞」
コピーライター、エッセイスト、作詞家。
「ほぼ日刊イトイ新聞」を1998年の6月6日創刊以来一日も休まず、日替わりエッセイ「今日のダーリン」を書き続ける。
本もたくさん出ているのですが、あえてのウェブページをご紹介。
ほぼ日の企業理念のページで紹介されているこのことば。
夢に手足を
株式会社ほぼ日「企業理念」より
夢には翼しかついていない。
足をつけて、歩き出させよう。
手をつけて、なにかをこしらえたり、
つなぎあったりさせよう。
やがて、目が見開き、耳が音を聞きはじめ、
口は話したり歌ったりしはじめる。
夢においしいものを食べさせよう。
いろんなものを見せたり、
たくさんのことばや歌を聞かせよう。
そして、森を駆けたり、
海を泳いだりもさせてやろう。
夢は、ぼくたちの姿に似てくるだろう。
そして、ぼくらは、夢に似ていく。
夢に手足を。
そして、手足に夢を。
あとひとつ。
「やさしく、つよく、おもしろく」
が企業理念として掲げられてはいますが、個人の生き方としても「そうだよなぁ~そうありたいなぁ~」と共感しまくりです。
(詳細はぜひウェブページで!)
糸井さんのことばは、シンプルなのにドスンとくるものが多く、私の中の私が喜んでいる感覚です。
育児に家事に追われても、私の人生は一回きりでやりたいことをやっていいのだと、わくわくした気持ちになってしまいます。
最近3歳の娘に「お母さんは大きくなったら何になりたいの?」と聞かれ、「そうだな~」と考えていたら、「プリキュアがいいんじゃない!?」と言われたので、とりあえず乗ってみて「プリキュアになる!」ことにしました。今年42歳です☆。
75歳を迎えてもなお、わくわくしながらやりたいことを仕事にするおとなの背中はかっこよく、こんな年の重ね方をしたいなぁと憧れの存在です。