ネット上で最近話題の新NISA。
なにやら使わないともったいないらしいけど、投資はこわい。
でもおかねは増やせるなら、増やしたい。
そんな方、多いのではないでしょうか?
資産運用をはじめるには、守りと攻めのバランス感覚がとても大切です。
「こんなはずじゃなかった!」とならないために、最初に知っておくべきことをリスト化しました。
はじめての資産運用で後悔しないためのチェックリスト
⒈生活防衛資金がたまっている
投資は元本割れの可能性もあるものです。
病気や失業などで収入が減った時でも生活ができるように、半年から一年分の生活費を貯金してからはじめることがメンタルの安定にもつながります。
とはいえ、少額からの積立投資をスタートし、値動きになれることも大切です。
100円からできるところもあるので、貯金と同時並行ではじめてもいいと思います。
⒉長期・分散・積立の手法をまもる
●長期
なるべくリスクをおさえた投資でおかねを増やすには時間が必要です。
過去70年のデータからは
10年の運用→△1.5%~19%
15年の運用→4%~19%
この範囲におさまる結果となりました。
今後の保証にはなりませんが、参考にはなるかと思います。
つかう必要がくるギリギリまで運用期間をできるだけ長くのばせるといいですね。
●分散
個別株の集中投資ではなく、複数の投資先にプロに運用をしてもらう投資信託がおすすめです。
投資先を自分で選ぶには勉強の時間と労力がかかりますし、資産が増えるリスクも減るリスクも大きいので心臓にもよくありません。
なるべく心穏やかにくらすためにインデックスファンドを選ぶとよいでしょう。
※インデックスファンド
「日経平均株価」
「S&P500」
「ナスダック(NASDAQ)」
といった株価指数に連動した成果をめざす投資手法です。「今日の日経平均株価」など、ニュースを聞いたことがあると思います。
株価指数とは、いろいろな企業を何百社もあつめた集合体のことです。
最近は指数との乖離も少なく、手数料も安い優良なインデックスファンドがあるので、それらを探しましょう。
●積立
毎月決まった金額を毎月同じ日に、コツコツ積み立てることで高値掴みをへらし、安い時に多く買うことができます。
株価を読もうとせずに淡々と買いつけることが大切です。
10年に一度起こるであろう暴落も、「暴落と成長の繰り返し」でのびていくものなのであわてず、あせらず、バーゲンセールかな?くらいの気持ちで続けましょう。
※多くの証券会社では「積立の自動設定」ができるので、いついくら買うかを決めるのは最初だけ。一度設定したらあとは放置という、まさにズボラな人むけのやり方もあります。
3.シュミレーションをする
資産運用の目的をなるべく具体化することで、目標達成できるモチベーションをキープしましょう。
①いつまでに
②いくら必要で
③年利何%で
④最終的にどのくらいになりそうなのか
この計算をもとに毎月の投資額をきめ、先取り投資してから残ったおかねで生活すると目標達成がしやすくなります。
この目的意識が低いと、途中で積み立てをやめてしまったり、引き出してしまいます。保険屋さんがNISAをすすめないのはここで、保険商品の方が強制力が働くからいいよね。という見解です。
しかしながら多くの場合は、保険は保険、投資は投資で分けた方がリターンはいいのが現実です。
⒋インデックス運用以外はしない
実際に資産運用をはじめてみると、王道のインデックス運用よりリターンが大きくみえるほかの投資が気になってくることがあります。
アクティブファンド、FX、信用取引、デイトレード、レバレッジ商品など。
格安の手数料のインデックスファンドだけを買われても、証券会社の利益は薄いのでなんとかほかの取引で手数料をもらえないかと試行錯誤しています。
SNSのインフルエンサーもPRやアフィリエイトでの収入がお給料なので、フォロワー数をのばして注目してもらうことに必死です。
発信者の収入源がどこかをよく見てから冷静に情報をとりこみましょう。
誤解をおそれずにいえば、インデックス運用以外はしないという判断もおおいにアリだと思います。
欲目を出さずに優良なインデックスファンド一本で、その入金力を増やすことにエネルギーと時間をかけたほうがよっぽど効率的なような気がします。
⒌おわりに
投資の世界ではぼったくりの投資商品も多く存在します。
信託報酬という手数料が0.05%~2%と様々です。
同じような内容にものでも、銀行窓口とネット証券とでは4倍の手数料が違うこともあります。
小さい数字に見えますが、長期間、大きい金額に対してかかり続けるので決して侮ってはいけません。
購入前の目論見書をちゃんと目を通してチェックしましょう。
そして投資詐欺も増えています。
見極めポイントとしては、常識的な利回りを知っておくことで違和感にきづくことができます。
投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏の運用利回りは年利21%ほど。
1.2年の短期間であれば普通の人でも利回り21%を超えることもあるかもしれませんが、その成績を10年、20年と出し続けるのは至難の業です。
一般的な株式投資の過去10年~30年の利回りがコチラ。
•日本株:3~5%
•米国株:7~9%
平均すると二桁には届かないのがわかります。
金融庁がNISAの対象からはずしている、高レバレッジ、毎月分配型なども初心者さんは避けるのが鉄則です。
結局、相手側から歩いてきたおいしい話は、相手側においしい話です。
知人からもちかけられてのっかからないよう、ご注意くださいね。